「障害者手帳を取るべきか、取らないべきか」と、ひとりで悩んでいませんか?

「手帳があると、どんな良いことがあるんだろう?」
「逆に、何かデメリットがあるんじゃないかな…」
「そもそも、自分は手帳をもらえるんだろうか?」

いろいろな不安や疑問が頭の中をぐるぐる巡って、どうしたらいいか分からなくなってしまいますよね。

この記事では、そんなあなたのために、障害者手帳のメリットや、みんなが不安に思うこと、そして申請の基本的な条件について、一つひとつ丁寧に解説していきます。

この記事を読み終える頃には、障害者手帳が「あなたを縛るレッテル」ではなく、「あなたの新しい一歩を応援する選択肢のひとつ」だと感じられるはずです。

ベルガーくん
ベルガーくん

吉田さん、障害者手帳を持つかどうか悩んでいる人って、やっぱり多いんでしょうか?

ええ、とても多いわ。だからこそ、正しい情報をもとに、その人自身が納得して道を選べることが何よりも大切なのよ。

吉田代表
吉田代表
ベルガーくん
ベルガーくん

こんにちは、ベルガーくんだよ。

発達障害とわかったとき、あるいは「そうかもしれない」と感じたとき、「障害者手帳」をもらうべきかどうか、すごく迷うよね。

「手帳を持つと、不利になることがあるんじゃないか…」
「『障害者』って認めちゃうみたいで、なんだか怖いな…」

そんな風に、不安な気持ちでいっぱいになっている人もいるかもしれないね。
その気持ち、すごくよくわかるよ。

でも、障害者手帳について正しく知ることで、その不安が少し和らぐかもしれない。手帳は、みんなを困らせるためのものじゃなくて、みんなが自分らしく生きるための「お守り」になることもあるんだ。

今日は一緒に、「障害者手帳」って本当はどんなものなのか、じっくり見ていこうね。

障害者手帳って、そもそもどんなもの?

まず知ってほしいのは、発達障害のある人がもらえる手帳は、主に「精神障害者保健福祉手帳」という名前だということ。もし、知的障害もあわせ持っている場合は、「療育手帳」という名前の手帳の対象になることもあるんだ。

じゃあ、発達障害の診断があれば、誰でもすぐに手帳がもらえるのかな?

実は、いくつかの条件があるんだ。

ベルガーくん
ベルガーくん

まず、お医者さんに初めて診てもらってから、6ヶ月以上が経っている必要があるよ。

その上で、お医者さんに「日常生活や社会生活で、サポートが必要な状態だ」と判断してもらうと、診断書を書いてもらえるんだ。

この診断書などを役所に提出して、申請が認められると手帳が交付されるんだ。だいたい、申請してから手元に届くまでには1ヶ月から3ヶ月くらいかかることが多いみたいだよ。

ちなみに、カフェベルガのような就労移行支援(福祉サービス)を利用するために、「障害者手帳が必要だ」と思っているひとも少なくないけれど、それは誤解なんだ。詳しくはこちらのコラムを読んでみてね。

障害者手帳を持つことのメリット

手帳を持つと、どんな良いことがあるんだろう?
主に3つのメリットがあるから、紹介するね。

  • 経済的なサポートが受けられる
    生活にかかるお金の負担を軽くすることができます。例えば、税金が少し安くなったり、電車やバス、映画館などの料金が割引になったりします。
  • 働き方の選択肢が広がる
    自分の苦手なことへの配慮をお願いしやすい「障害者雇用枠」で働くという選択肢が増えます。無理なく、自分らしく働ける環境を見つけやすくなります。
  • セーフティーネットが利用しやすくなる
    もし、障害が理由で働くことが難しくなったり、生活に困ってしまったりしたときに、国から生活費の一部を受け取れる「障害年金」という制度があります。手帳を持っていることで、こういった暮らしのセーフティーネット(安全網)についての相談や申請がスムーズに進めやすくなります。

みんなが不安に思うこと(デメリットや心理的な抵抗)

もちろん、手帳をもらうことについて、不安な気持ちもあるよね。みんながどんなことを心配しているのか、一緒に見ていこう。

■「障害者」というレッテルへの不安

「手帳をもらったら、自分が『障害者』だと認めちゃうことになるんじゃないか」。そんな風に感じて、こわくなってしまう人は少なくないんだ。自分のことを「障害者」という言葉でくくられることに、抵抗を感じるのは自然な気持ちだよ。

■周囲の目への心配

「もし手帳を持っていることが周りの人に知られたら、何か言われるんじゃないか」。そんな人間関係の心配をする人もいるよね。

でも、大切なことだから知っておいてほしい。手帳を持っていることは、自分から言わない限り、他の誰かに知られることはないんだ。会社や学校に「手帳を持っています」と報告する義務もないんだよ。必要だと感じたときに、信頼できる人にだけ伝えればいいんだ。

■更新の手間や返納について

「一度手帳をもらったら、一生持ち続けないといけないの?」という疑問を持つ人もいるかもしれないね。

手帳は、基本的には2年に一度、更新の手続きが必要なんだ。そして、もし症状が軽くなったり、もう手帳は必要ないなと感じたりしたら、自分で役所に返納することもできるんだよ。「一生もの」というわけではないから、安心してね。

実際に手帳を持っている人はどう感じてる?

じゃあ、実際に手帳を持っている人は、どう感じているんだろう?

ある調査では、手帳を取得した人の7割以上が「取得してよかった」と答えているんだ。

「よかった」と感じる理由としては、こんな声があるよ。

  • 「障害者雇用枠で、自分に合った働き方ができるようになった」
  • 「いろいろな割引や助成のおかげで、経済的にとても助かっている」
  • 「手帳を持つことで、自分の特性としっかり向き合って、受け入れるきっかけになった」
ベルガーくん
ベルガーくん

手帳を持つことが、自分を理解して、前向きに進むための一歩になったと感じている人もたくさんいるんだね。

まとめ:手帳はあなたの一歩を助ける「選択肢」のひとつ

ここまで、障害者手帳についていろいろな面から見てきたけど、どうだったかな?

一番伝えたいのは、障害者手帳は、あなたの価値を決める「レッテル」ではないということ。そうではなくて、あなたがあなたらしく生きていくために、困ったときにちょっと助けてくれる「道具」や「お守り」のようなものなんだ。

手帳を持つことは、義務じゃない。あくまで、あなたの人生をより良くするための「選択肢」のひとつなんだよ。

人生をより良くする選択肢をたくさん想像している人

僕たちカフェベルガは、「それぞれの一歩のために」という言葉を大切にしている。

手帳をもらうという選択と、今はもらわないという選択。
どちらも、あなたが自分の人生を一生懸命考えて踏み出そうとしている、大切で尊い「一歩」なんだ。

ベルガーくん
ベルガーくん

このコラムが、あなたが自分にとっての「次の一歩」を考える、小さなきっかけになったら嬉しいな。