「自分の強みなんて、ひとつもない...」
就職活動や将来のことを考えたとき、そんなふうに落ち込んでしまうことはありませんか?

「履歴書に書けるようなことが何もない」
「面談で自分のことを話すのが怖くて、予約の電話がかけられない」

もし、そんな悩みで動けなくなっているなら、少しだけ視点を変えてみませんか。
あなたが言葉に詰まってしまうのは、能力がないからではありません。
自分の頭の中だけで、一生懸命に答えを出そうとしすぎているだけなのかもしれません。

この記事では、今話題の「AI」をパートナーにして、あなたの隠れた強みを見つける方法をご紹介します。

「AIなんて難しそう」と思うかもしれませんが、実はAIこそ、口下手な方や、自己分析が苦手な方の最強の味方になってくれるのです。
AIは、あなたの話を否定せず、いつでも何度でも、話を聞いてくれます。

この記事を読めば、以下のことがわかります。

  • AIを使って、ゲーム感覚で自分の長所を見つける手順
  • 見つけた強みを、就職活動や支援機関への相談で活かす方法

AIと一緒に作った「自分の取扱説明書」があれば、支援機関への相談も、もっと気楽なものになるはずです。
一人で抱え込まず、便利な道具の力を借りて、あなたらしい一歩を踏み出す準備を始めましょう。

ベルガーくん
ベルガーくん

吉田さん、自分のことなのに、自分で説明するのってすごく難しいですよね…

そうね。だからこそ、AIみたいな道具や、私たちのような誰かを頼っていいのよ。一人で完璧にならなくて大丈夫、一緒に探していきましょう。

吉田代表
吉田代表
モヤモヤしたイメージを言葉にできない就職活動中の人

なぜ、自己分析にAIがおすすめなの?

「自分の強みってなんだろう?」
就職活動を意識し始めたとき、多くの人がぶつかる壁です。
履歴書や面接のために考えなきゃいけないと分かっていても、なかなか言葉が出てこない。
そんな経験はありませんか?

「自分には何もないからだ」と、自分を責める必要はありません。
それは、あなたの能力の問題ではなく、「言葉にする」という作業が、とてもエネルギーを使う大変なことだからです。

そこで、僕たちがおすすめしたいのが、「AI」を相手に壁打ちをすることです。
最近話題のChatGPTなどの生成AIは、実は自己分析のパートナーとして、とても優秀なんですよ。

AIがおすすめな理由その1:気を使わずに本音を話せるから

人前で自分のことを話すときは、どうしても緊張してしまいますよね。
「こんなことを言ったら変に思われるかな」
「自慢に聞こえないかな」
そんなふうに相手の反応を気にして、本音を飲み込んでしまうこともあるかもしれません。

でも、相手がAIならどうでしょう。
AIは、あなたの話を否定したり、バカにしたりすることは絶対にありません。
深夜でも早朝でも、あなたが話したいときに、いつまでも付き合ってくれます。

これを専門用語で「心理的安全性」と言います。
安心して何でも言える環境が、AIとの対話にはあるのです。

AIがおすすめな理由その2:バラバラの言葉をまとめるのが得意だから

「なんとなく、こういうのは好きなんだけど…」
そんなふんわりとした感覚を、就職活動で使える「強み」の言葉に変換するのは、とても難しい作業です。

AIは、たくさんの文章を読んで勉強しているので、言葉の引き出しをたくさん持っています。
あなたが投げかけたバラバラのキーワードを、AIが拾い集めてくれます。
そして、「それはつまり、こういう強みと言えますね」と、きれいな言葉に整えてくれるのです。
まるで、優秀な翻訳家さんのようですね。

今すぐ試せる!AIとの「強み探し」3ステップ

「難しそう…」と構えなくても大丈夫です。
スマホやパソコンがあれば、今すぐ簡単に始められます。
ここでは、AIと一緒に強みを見つけるための、3つのステップをご紹介します。

スマホのメモがきれいな文章に変換されて、自己理解の役に立っているイメージ

ステップ1:まずは「メモ書き」でOK

いきなりAIに話しかける前に、スマホのメモ帳や裏紙に、思いつくまま書き出してみましょう。
きれいな文章にする必要はありません。箇条書きで十分です。

  • 子どもの頃、プラモデル作りが好きだった
  • 間違え探しが得意だ
  • 騒がしい場所よりも、静かな場所が落ち着く
  • 決まったルーティンがあると安心する

こんなふうに、「好きだったこと」「苦じゃなくできたこと」「人から褒められたこと」を、断片的でいいので書き出してみてください。

ステップ2:AIに「整理係」をお願いする

メモができたら、それをAIに入力します。
そして、こんなふうにお願いしてみましょう。

「私は就職活動の準備をしています。以下のエピソードから、私の『仕事で活かせる強み』を分析して、3つ挙げてください」

その後に、さっきのメモを貼り付けます。
するとAIは、あなたのエピソードから共通点を見つけ出してくれます。
「集中力が高い」「正確な作業が得意」といった、強みの言葉を提案してくれるはずです。

ステップ3:出てきた言葉にしっくりくるか確認する

ここが一番大切なポイントです。
AIが出してくれた答えを見て、どう感じますか?
「あ、これこれ!」「確かにそうかも」と思えたら、それはあなたの本当の強みです。

もし「なんか違うな」「これは言い過ぎだな」と思ったら、無理に受け入れる必要はありません。
AIの答えは、あくまで「たたき台」です。
「もう少し控えめな表現にして」「もっとこういう側面はない?」と、何度でも書き直してもらいましょう。

自分の「取扱説明書」を、目指す方向性に合わせて作り上げようとしている人

AIで作った「地図」を持って、次の場所へ

AIと会話を重ねていくと、少しずつ「自分の取扱説明書」のようなものができてくると思います。
それは、あなたがこれから社会という広い世界へ踏み出すための、大切な「地図」になります。

この地図があれば、就労移行支援事業所などの相談先に行くときも、ずっと話しやすくなるはずです。
「自分のことをうまく話せるか不安」
そんな気持ちが、「このメモを見てもらえば伝わるかも」という安心感に変わるからです。

もちろん、その地図は完璧じゃなくても大丈夫。
「AIとやってみたんですけど、ここまでしか分からなくて…」
そんなふうに、作りかけの地図をそのまま持ってきてください。

僕たちカフェベルガは、その地図を一緒に覗き込みながら、これからのことを考えます。
「じゃあ、こっちの道はどうかな?」
「ここでは休憩が必要かな?」
あなたに合ったルートを、一緒に探していきましょう。

特に、発達障害のある方が持つ「こだわり」や「深い集中力」は、AIやデータが活躍する今の時代において、大きな強みになる可能性を秘めています。
あなたのその特性が、どこで一番輝くのか。

AIという新しい道具と、僕たちスタッフという人間のパートナー。
その両方を頼りながら、あなたらしい働き方を一緒に探していきましょう。