就職活動で避けては通れない「面接」。
「うまく話せなかったらどうしよう…」「圧迫面接だったら怖いな…」
そんな不安で、胸がぎゅーっと苦しくなっていませんか?

実は、その不安、少し視点を変えるだけで、すーっと軽くなるかもしれません。
そんなヒントを見つけるために、カフェベルガのスタッフの伊藤さんにインタビューを行いました!

ベルガーくん
ベルガーくん

こんにちは。僕はマスコットキャラクターのベルガーくんです。

スタッフの伊藤です。IT企業で25年間働いて、面接官として採用面接を何十回も経験しました。

この記事では、僕が伊藤さんから聞き出した、面接官が「本当は何を考えているのか」「何を知りたいのか」という裏側を、こっそりお教えします。

面接官の意外な本音を知れば、必要以上に緊張したり、自分を大きく見せようとしたりしなくても大丈夫。
この記事を読み終える頃には、面接が「自分を試される怖い場所」から「ありのままの自分を知ってもらうチャンスの場」に変わり、少しだけ前向きな気持ちで面接に臨めるようになっているはずです。

ベルガーくん
ベルガーくん

吉田さん、面接官もドキドキしてるって本当ですか??

そうなのよ。採用する側も、応募者の人生を左右するかもしれないと思うと、とても真剣で、責任を感じているのよ。

吉田代表
吉田代表

面接官も、実はあなたと同じくらい不安

僕たちが面接室でドキドキしている時、実は面接官も心の中ではハラハラしているんだって。
伊藤さんによると、面接官の心の中はこんな気持ちでいっぱいなんだ。

  • 「この人の良いところを、ちゃんと見つけられるだろうか」
  • 「もし、うちの会社に合わない人を採用してしまったら、お互いにとって不幸だ…」

そう、面接官はあなたをいじめようとしているわけじゃないんだ。
むしろ、あなたの本当の良さを見つけ出そうと、一生懸命なんだよ。
だから、面接官は「敵」じゃなくて、これから一緒に働くかもしれない「仲間を探している人」なんだね。

ドキドキしている就活生と、ハラハラしている面接官

面接官が本当に知りたいのは、たった2つのこと

面接では、色々な質問をされるかもしれない。
でも、伊藤さんは「面接官が本当に知りたいことは、突き詰めれば2つだけだよ」って教えてくれたんだ。
その2つのポイントを知っておけば、きっと落ち着いて面接に臨めるはずだよ。

ポイント①「この仕事、やり遂げられるかな?」という視点

一つ目のポイントは、あなたがその仕事をちゃんとやり遂げる力があるか、ということ。
これは「適性(てきせい)」とも言うね。

例えば、引っ越し屋さんの面接なら、重い家具を安全に運べる体力があるかが気になるよね。
経理の仕事だったら、パソコンを使って数字をコツコツ正確に入力できるかが大切だ。

この「適性」、実は会社が新しく学校を卒業する人を採用するか、経験のある人を採用するかでも、見方が少し変わるんだ。

  • 新卒採用の場合
    今すぐ完璧に仕事ができるかより、「これから成長して、数年後に立派な戦力になってくれそうか」という可能性を見てくれることが多いんだ。
  • 中途採用の場合
    これまでの経験や知識を活かして、入社後すぐに活躍してくれることを期待されていることが多いよ。ただし、障害者枠の採用の場合は、新卒採用のように、「入社後にだんだん仕事に慣れて、長く働いてくれそうかな」という見方をしてくれる場合が多いので、心配しないでね。

自分の場合はどちらに当てはまるかを考えて、アピールするポイントを準備すると良いかもしれないね。

ポイント②「みんなと一緒に、うまくやっていけるかな?」という視点

そして、もう一つ面接官がとても大切にしているのが、このポイント。
「この人は、うちの会社のメンバーと、一緒に仲良くやっていけるかな?」ということなんだ。

ただ、このポイントも最近は少しずつ意味が変わってきているんだって。

昔は、「会社のやり方やルールに、黙って合わせられる人」が求められていたかもしれない。
でも、今は違うんだ。

少子高齢化(しょうしこうれいか)の影響で、人手が足りなくなってきている。
だから多くの会社が、「どうすれば、もっと色々な人が働きやすくなるだろう?」って真剣に考えているんだ。

障害のある人に対しても、「会社のやり方に合わせなさい」という一方的な考え方は古くなっている。
「あなたの意見を聞きながら、一緒に働きやすい職場を作っていきたい」
そう考える会社が、とても増えているんだよ。

だから、会社が求めているのは、困ったことを我慢して、黙って辞めてしまう人じゃないんだ。
「みんなと同じ目標に向かうために、職場がどうすればもっと良くなるか」を、一緒に考えて説明してくれる人なんだ。

例えば、何か配慮をお願いしたい時。
「私はこうしてくれないと困ります」と一方的に言うんじゃなくて、
「私がもっと皆さんの役に立つために、こういう風に調整してもらえませんか?」と伝えられると、すごく素敵だよね。

自分の意見を、相手の気持ちも考えながら上手に伝えること。
これを「アサーティブネス」って言うんだ。この力は、きっとあなたの大きな味方になるよ。

アサーティブネスを会社で実践してプレゼンを行う人

まとめ

どうだったかな?
面接官の気持ちや見ているポイントが分かると、少し不安が和らいだんじゃないかな。

面接は、あなたをテストする怖い場所じゃない。
あなたのことを「知ってもらう」ためのチャンスの場所なんだ。

後編では、就職活動そのものとの、心の向き合い方について話をするね。
きっと、もっと気持ちが軽くなるヒントが見つかるはずだよ。

後編
【就職はゴールじゃない。心を軽くする就職活動の捉え方 ―元面接官インタビュー(後編)】